暗いところで待ち合わせ
乙一さんの『暗いところで待ち合わせ』を読みました。
人との繋がりはとても大事なものだと気づかされました。
私は1人でいるのが好きだと自分で思っていました。
そのため、学校でも、職場でも、家でもあまり人と関わることなくこれまでを生きてきました。
集団の中には、1人はかならず人気者がいます。皆に愛され、皆を愛すような人。
明るく社交的でだれからも愛されるような人。
わたしはそのような人に強烈にあこがれていました。
わたしもそのような人になりたかった。
人に愛されたかった。
この本を読んで気づかされました。
1人でいることが好きなわけではないということを。
人に認められたい。人気者になりたい。という自分と、実際にはそうではない自分の差を埋めたかっただけでした。
自分を肯定して現実から目を背けていただけでした。
自分はつまらない人間です。
皆に認めてもらうには個性が必要だと思います。
それはずっとわかっています。
しかし、個性はつくろうと思ってつくれない。
ありのままでいるからこそその人だけの個性になります。
自分に自分ではないなにかを演じさせたくはない。
正直者でいたい。
そもそも、ありのままってなんだろう。