a_ne_haの日記

読んだ本の感想を書いています。

強運の持ち主

瀬尾まいこさんの『強運の持ち主』を読みました。


占いとはお客さんの背中を押してあげればいいことと理解した。


作中で主人公がお客さんに対して言った、「運はあまり良くないから周りの人の運を取り込もう」みたいなセリフがグッときた。


最終的には、主人公も周りの人を頼れるから占いの結果に頼らなくてもよいと思い始めている。


いろんな人の悩みごとに対して、背中を押してあげられる占い師という職業は素敵だなと思った。


人々の心の拠り所として、占いは存在し続けてほしい。

何者

朝井リョウさんの『何者』を読みました。


この作品の中で1番印象に残っている言葉は、「想像力が足りない人ほど、他人に想像力を求める。他の人間とは違う自分を、誰かに想像してほしくてたまらないのだ」です。


自分も他の人間とは違う自分を想像してほしくてたまりません。


自分の想像力のなさを思い当たる節が思い浮かびました。


人と会話するときの言葉選びを慎重にしなければと感じました。


今まではなにも考えずにぱっと思いついた言葉を発していました。


しかし、あの一言はいらなかったなと後悔することが多いので、言うべき発言かどうかを発する前に吟味できるようになりたいです。

カラフル

森絵都さんの『カラフル』を読みました。


自分がその人に抱いている印象を信じすぎてはだめだと感じました。


その人が明日にはどんな風でもそのキャラを寛容な気持ちで受け入れるべきだと思いました。


それだけでなく、その人の嫌な部分が見えても、その一点だけにとらわれずに、良い部分を見つめてあげたいと思いました。


自分に対しても良い部分を見つけてあげたいと思いました。

あと少し、もう少し、

瀬尾まいこさんの『あと少し、もう少し、』を読みました。


中学生の駅伝をテーマにした物語でした。


その物事を仲間と経験するうちにその人の内面が見えてくるものだと感じました。


その人の第一印象があまりよくなくても、関わり続けていれば良い部分が見えてくるのかなと思いました。


私自身、あまり合わないなと思う人とは意識的に距離を取るようにしていたので、これからは距離を取らないようにしたいと思います。


その人の良い部分を見つけて、仲を深められるようにしていきたいと思いました。

夜間飛行

サン=テグジュペリさんの『夜間飛行』を読みました。


星の王子さま』はわかりやすい言葉でわかりやすく書かれていましたが、『夜間飛行』は少し難しかったです


精読しなければこの小説の言わんとしていることがわからないと思います。


わたしもよくわかりませんでした。


時間の確保ができるときにゆっくり内容を理解できるように読み直したいと思います。


月山・鳥海山

森敦さんの『月山・鳥海山』を読みました。


わたしはいつも流し読みをしておおまかな話の流れを汲むような読み方をします。


この小説でもそれをした結果、まったく理解できませんでした。


わたしにはまだ文学的な美しさが理解できなかったです。


途中からじっくりと読んでみたところ、内容は理解できましたが、読み慣れてないためかとても疲れました


このような作品もスラスラと読め、なおかつ理解できるようになりたいです。



告白

湊かなえさんの『告白』を読みました。


この本は冒頭から面白いと確信させるような本でした。


登場人物たちはどこまでうそをついていてどこまでうそをついていないのか。


とても奥深いなにかを感じました。


時に自分の強い感情によって、周りを配慮できなくなることがあります


この小説はまさにそれでした。


自分の目的のために他人を巻き込むのはだめなことなのだろうか。


ふつうはダメだと思う。


しかし、強い感情は人を盲目にしてしまうものだとも思う。


止めるすべはあるのだろうか。